なんだ、この時季はさよならさんかく、またきてしかく。なのか。。。


フランソワ・オゾン監督
ふたりの5つの分かれ路(2004)
インタビューより。


ジェーン・カンピオンの友情を遡って語るテレビドラマ「TWO FRIENDS」にインスピレーションを与えられました。このドラマは、2人の女性が別れる場面で始まり、初めて出会うシーンで終わります。(略)恋愛が終わるとき、人は仲たがいの引き金となったごく最近の出来事ばかり考えます。だから結末から始まって、徐々に出会いのシーンに遡っていく手法は、2人の関係を正しく明確に捉える上で優れた方法なのです。共に歩みながら、無関心、厭わしさ、不安、嫉妬、競争心、緊密さといった異なる感情を抱いていく、そんな2人の感情の変遷を観てほしかったのです。


しかし、この別れの物語を「そもそもひどい結末になる運命だったのだ」というふうに結論付けるものにはしたくありませんでした。もちろん2人の関係は終わりを迎えるわけですが、それを悲劇だとは思いません。重要なことはそれを経験したということです。